HINOHARA ART 2022

AKIGAWA GROWTH NEXT ~ アートプロジェクトの可能性をしる特別セミナー「中之条ビエンナーレとひのはらアートのディレクターが語るシルクロードからアートロードへ」 11/20 五日市

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2021年の実験事業を経て、この秋、檜原村を中心にあきる野市の五日市まで展示や取り組みを広げた「ひのはらアート2022」。

「むらのよさ」を実感できる選りすぐりの作品、そして地場の風土や素材をもとにつくられた作品群、さらには新たなプロダクトやおみやげの開発まで、アートのチカラで短期間に創発が生まれています。

このようなアートプロジェクトがもたらす可能性を地域の可能性につなげていきたいと、秋川流域のさまざまな人たちが注目し、機運が高まっています。

では、改めて、アートプロジェクトには、どのような可能性があるのでしょうか?

「ひのはらアート2022」のファイナルを前に、本プロジェクトのロールモデルとなった「中之条ビエンナーレ」のディレクターである山重徹夫を流域に迎え、本プロジェクトのディレクターである岡田智博とともにみなさまと、当地でのアートプロジェクトの可能性を語り合います。

中之条ビエンナーレは、人口2万人超の山間のまちに40万人以上の観覧者をひと月の期間で集め、上州人がこころまちにしている地域現代芸術祭です。同じく、発表や活動の場を求める、東京のみならず今や世界の伸び盛りの芸術家が出展にチャレンジし、今は100近い選りすぐりの作家たちが古民家や廃校、コミセンなどで制作・展示をしています。結果として、創造的なことに取り組める「まち」として、中之条にはさまざまな小さな起業家、そして若い芸術家が創作の場を求めて移住してきています。

そのはじまりは「ひのはらアート」同様、「できること」からはじめたと山重さんはいいます。

しかし「できること」が、加速度的に人を集め、大きくなりました。

「ひのはらアート」もまた、共創を通じて「できること」の可能性が増えてきたと考えられます。

ひのはらアートの岡田ディレクターは、維新から明治に成長を遂げた上州から多摩を抜け国際港へと抜けた「シルクロード」の再来かもしれないといいます。中之条ビエンナーレの展示会場の多くはやはり蚕糸とともにあった魅力的な家々でした、ひのはらアートもまた蚕糸とともにあった家々が会場になっています。また五日市はその集散地の栄華を今に残しています、まさに上州からの結節点でもあったのです。

TOKYO ではない、新たな多摩の創造的起動、それはお手本である上州ともども、絹の栄華から、クリエイティブジャパンの創発へと紡いでいくのかもしれません。

これからのアートロードの可能性、一歩先の可能性を共有できればと考えます。

AKIGAWA GROWTH NEXT ~ アートプロジェクトの可能性をしる特別セミナー「中之条ビエンナーレとひのはらアートのディレクター語るシルクロードからアートロードへ」

実施日時:2022年11月20日 13:30~15:30

会場: 五日市地域交流センター(あきる野市五日市出張所内) 東京都あきる野市五日市411

話す人: 山重徹夫=中之条ビエンナーレ・総合ディレクター
     岡田智博=ひのはらアート・ディレクタ

モデレーター:久保祐司=現代アートコレクター・あきる野市民(前あきる野市立小中学校PTA連合会会長)

参加料:「ひのはらアート2022」の入場券で参加できます ※ 会場でも販売いたします(1,000円)
カード決済もできるチケッティング(PeaTix)を用意しました
https://agn2022.peatix.com/
※ 月・火休みで最終日が翌23日(水・祝)ですので事前に観覧いただけるとスムーズに鑑賞できます

話す人プロフィール

山重 徹夫 中之条ビエンナーレ 総合ディレクター
中之条ビエンナーレ https://nakanojo-biennale.com/

広島県生まれ。多摩美術大学を卒業後、都内デザイン会社で制作ディレクターを務める。独立後は専門学校の講師やプランナーなどを経て、デザインスタジオPlayground Studioを設立。多くの企業でクリエイティブチームに参加し、テレビ番組や広告からアプリケーションUIなどの幅広いメディアでデザインワークを担当。
2006年より地域独自の視点から芸術文化を発信することを目的に、中之条ビエンナーレを立ち上げ、総合ディレクターを務める。その後、クリエイティブコミュニケーションセンターtsumujiをプロデュースし、地域特性を活かした商品デザインやイベント企画などを展開。現在は総合的な地域ブランディングや国際芸術交流をはじめとするアートプロジェクトなど、日本各地で地域文化振興事業を行っている。

最近の主な仕事に、中之条ビエンナーレ(群馬)総合ディレクター/Viento Arts Gallery(群馬)ディレクター/クリエイティブコミュニケーションセンターtsumuji(群馬)総合ディレクター/東京藝術大学 講師/高崎経済大学「アーツマネージメント論」講師/倉庫現代美術館(群馬)館長/富士の山ビエンナーレ(静岡)総合ディレクター/逗子アートサイト(神奈川)総合ディレクターなど

岡田 智博 ひのはらアート ディレクター
ひのはらアート https://hinohara.pro/

松本生まれの八王子育ち。都立富士森高校卒業後、いろいろあってニューヨーク大学大学院でメディア環境論を学ぶも、既にマルチメディア分野の事業企画に取り組んでいたこともあり、インターネット分野のスタートアップやビジネス環境の育成に従事、ITとクリエイティブ分野の地場産業化で知られる福岡における最初のコミュニティ「マルチメディア・アライアンス福岡」を福岡県庁と共創し20歳代にして設立理事となる。以降、新しいメディアと社会インパクトの創発の担い手としての芸術家や「何者でもない」人々に着目、これら新たな分野を広げるための活動を文化庁メディア芸術祭をはじめ官民地域を問わない事業で取り組んでいる。その実践知を通じて、九州芸術工科大学で情報デザインの修士、東京大学でも情報学の修士、その上、東京藝術大学で初の創造経済に関する研究で博士(学術)を取得している。

今年の主な仕事は、20年前のバルカン半島でのメディアアクティビズムの調査と報道、その上にどこでも先端的なアート展示ができる実行力を買われ、セルビア共和国ノビサド市で展開された欧州文化首都事業の現代美術展「スモールリブート」展の共同キュレーター、東京藝術大学における教養教育の魅力化担当コーディネーター、そして「ひのはらアート2022」ディレクターとしてアートを通じて流域に共創の場をつくっている。

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